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Close-up Magic Convention

Close-up Magic Convention

 1965年に日本で始めて、大阪奇術愛好会により Close-up Magic Convention が開かれました。概略は、四つの部屋にそれぞれ15名前後の観客がおり、六名の演者が順次会場を回り、15分づつクロースアップマジックを演じてゆくものでした。その後、大きな部屋に全員が集まりコーヒーを飲みながらの懇親会がありました。写真は当日のプログラムです。ちなみに本プログラム冊子は、会員の藤根成勲氏の手による美術品的な謄写版印刷です。見事な出来栄えで今では愛好家垂涎の逸品と言われています。
 その後、このスタイルのコンベンションは第四回まで開かれました。第四回は東京の邪宗門奇術クラブとの Joint Close-up Magic Convention として、東京と大阪で開催されました。
その後は会場の問題もあり、一会場で大勢の観客(30-60名)が一度に見るスタイルに変更され、「クロースアップマジック の集い」と称して継続的に開催されています。前々回のこの集いは2011年に ‘Our Last - Here is One Story’ と題して開催されました。久しぶりの開催で、佐藤総さんのゲスト出演もあり大勢の観客でにぎわいました。前回の集いは2013年に ‘Our last again’ と題して開催されました。本サイトのトップページに掲載されています。なお、次回は2014年5月の予定で計画しています。いずれ詳細が決まりましたら、本サイトでご案内致します。
 1965年に私たちの行った第一回クロースアップマジックコンベンションには、補足的に二つの画期的な意味があります。まず、それまでの ‘Table Magic’ という言葉に代わって、欧米で使われていた ‘Close-up Magic’ という言葉を使ったことです。その後、私たちの先達的存在である松田道弘氏が数々の著書でこの言葉を用いられました。そしてこの言葉は今や日本の奇術界にも定着しています。二つ目は、close-up の発音です。おそらく日本のメディアで初めて「クロースアップ」と正しく発音し、表記したことです。世間では「クローズアップ」と間違った発音が定着したまま今でも誤用されています。